POP道場 第1回 お客様がどんどん引き込まれるPOPの法則

POP道場・第1回 お客様がどんどん引き込まれるPOPの法則

「売上が下がっているので商品陳列にメリハリをつけたい。
でもPOPを書くのはどうも苦手で……」

――こんな悩みを持っている人は意外と多いものですうまくいかないからついつい放ったらかし。でも、放っておいても店頭陳列がよくなるわけではありません。効果的なPOPは、お客様の好奇心を刺激し、お店を活性化させる最高の販促ツール。POPの考え方、作成方法について、イチから考えてみませんか。

POPを活用して店舗活性化&売上アップを目指そう!

最近売上が下がってるのよね~。POPが大切だってことはわかってるんだけど、文章はあんまり得意じゃないし、なかなか書く気にならないのよねぇ……。

そんなこと言ってちゃダメですよ~。お客様っていうのは、いつも新しい商品との出会いや発見を求めているんです。

目的があって買い物に来ていても、別に運命の出会いがあればあっという間に恋に落ちてしまう、それが人間というものです。せっかくその人にぴったりな商品があっても、
POPがなければ気づかずに通り過ぎてしまいます。
つまり、POPをつけていないことでかなり売上を逃していたってことね。先生、ぜひ私にPOPの書き方を伝授して!
効果的なPOPはお客様の足を止め、感情を動かし、ついつい予定にない商品を買わせてしまう最高の販促ツールなんです。素晴らしいPOPを作って山田さんのお店の売上倍増を目指しましょう! さてここで質問です。POPを作るときの基本原則ってなんだと思いますか?

うーん。派手に目立たせること……? 価格を強調すること?


でも、そんな単純なことじゃないわよね~。
POPの目的は何かというと、お店で売りたい商品を明確化しお客様をその商品に誘導することなんです。その目的を達成するために必要なことというと、POPには次の4つのポイントがあります。
売れるPOPの4原則
①「必要な場所に」
②「必要な事柄を」
③「見やすく読みやすい文字で」
④「タイムリーに表示する」

色んな意味でポイントを絞っていかなくちゃいけないのね。以前、がんばってたくさん作りすぎて、あちこち貼ってたら逆に陳列がごちゃごちゃになっちゃったことがあったわ……。
あちこちに貼りっぱなしというのはいただけませんね。それに何でもかんでもアピールしようとするとお客様は混乱してしまいます。場所や商品を厳選し、わかりやすい内容にして、ここぞというタイミングで出してこそお客様の目を引くんですよ。商品が売れる季節やイベントにあわせてセールを打つのも有効ですし、特に興味を引いてもらいたい商品につけることも大切です。
なるほど。おすすめの商品や売りたい商品に絞り、タイミングを見てPOPをつけるべきってことなのね。でも、「必要な事柄」ってどんなことを書けばいいの? 

お客様は常に新しさや楽しい発見を求めている



お客様は機能や価格だけを求めているわけではありません。「知らなかった!」「そうなんだ!」「なるほど!」といった感情を引き出す事が重要で、それがお客様の目に入れば購買意欲が高まります。 



POPで大切なことは、「モノで売る」のではなく「コトを売る」という発想です。つまり、その商品が自分にとって価値のあるものかどうかを判断する材料を見てもらう
オススメ情報、ランキング(人気、売れ筋情報)、商品のこだわりポイント、生活提案など、お客様の購買意欲を高める情報をうまく表現できれば、かならず売上アップにつながるはずですよ。
どういう付加価値があるかってことを、わかりやすく伝えることが大事なのね。商品名や値段ばかり大きくしてもしょうがないってことがわかったわ。
お客様はPOPに書かれた情報をもとに買うかどうかを判断します。お客様に納得して商品を買っていただくためには、商品の魅力やオススメする理由をしっかりと伝えていくことが大切です。新しい気づきと発見で買う動機を作ってあげましょう
どんなコメントが購買意欲をそそるかというと……。
「どこにこだわりがあるのか」 「どんな機能、特長があるのか」
「なぜ安いのか」 「なぜ高いのか」 「なぜおすすめなのか」 
「どんな楽しみ方が出来るのか」「どんなシーンで楽しめるのか」 
「なぜ動きやすいのか」 「どこで作られたのか」 
「素材は何で出来ているのか」 「いつ商品が入荷するのか」 
「どれが売れているのか」 「なぜ売れているのか」
「どんな風に作ったのか」  「どんな選手が使っているのか」
「なぜ人気NO.1なのか」  「なぜ売上げNO.1なのか」
「なぜ早く走れるのか」  「どんな選手に向いているのか」…etc

 

それを実際のPOPにするとこんな感じ!
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なるほどね。商品名や値段だけのPOPと違って、ついつい読んでみたくなるし商品の良さも伝わってくるから思わず買いたくなるわ。商品の魅力を理解し、お客さんの考えそうなことを想像して、コトPOPを書かなくちゃいけないってことね。

有益な情報をPOPで伝え続けることがお店に対する信頼感につながり、リピーターの確保につながります。
次回は、実際にPOPを書いてみましょう。(つづく
 

<監修:社団法人公開経営指導協会 講師 山口 茂>

 

 
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